JAPAN IP STUDIO

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2012-01-01から1年間の記事一覧

【本】幸運な文明ー日本は生き残る

著者が生来の学者でないこと、モノ書きを左程沢山していないことから、ちょとクセのある文章だが、独特の着眼で書かれていて興味深かった。時事ネタを書いた1章、3章ははっきり言って論拠に乏しい自説の展開でちょっと納得性が無いのだが、2章は著者の強…

【本】パパにつける薬

最近巷で聞く「イクメン」なる言葉に違和感を感じていたので、この本の内容はスッと入ってきた。こんな時勢だからこそ敢えて言いたいが、愛情を言動で示すのが母性、背中で見せるのが父性だと思う。本書は、所謂そんなに献身的に育児をしない、月並みな父親の…

【本】先送りできない日本 "第二の焼け跡"からの再出発

ちょっと前は子供向け、今は芸能人向けに、分かり易く経済・政治を説明している、池上彰の本。小説界では専ら市民権を得ている「ライトノベル」だが、この本は差し詰め3.11後の日本の周辺環境を平易に説明する、ビジネス書の「ライトノベル」といった感じ。書い…

【本】プロ野球の一流たち

二宮清純のエッセイ。プロ野球に関する圧倒的な知見、生の声、データをもとに、著者の考えるプロ野球の在り方、名選手の条件、ある特定選手の日頃見えない努力などを事細かに書いている。困った時は客観的情報に基づいて判断する、自己分析に基づいて自分の…

【本】世代論のワナ

学術的なアプローチではなく、著者があらゆる年代・職位の人と接触した経験から体系的に纏めているので、読み易い。 世代を紋切的に分類してしまうマスコミにより年代間に相互不信が生まれた経緯、昨今のゲーム化傾向の強いシューカツの実情など、過去から現…

【映画】死海文書の謎(ナショナルジオグラフィック)

「しかいもんじょ」と読む。死海近くの洞窟から出てきた巻物なので、そう呼ばれている。2000年前の出来事が精緻に書かれていることから、考古学、歴史学、宗教学の中で大変な注目を浴びている。紀元1世紀といえば、正にキリスト教発祥時期であり、イエス・キリ…

【雑記】菅野よう子

最近、妙な共通項から注目し始めたアーティスト。菅野よう子。作曲家、音楽プロデューサーなのだが、とにかく私が「これ、誰の作曲だろう」と思うところに出てくる。映画では、「紅の豚」。→シャンソン調ゲームでは、「信長の野望」、「三國志」。→大河ドラマ調同じ…

【催し】ちかざきちはる展

市川出身のさかざきちはるの展示に行ってきた。チーバくん、カクカクシカジカ、Suicaペンギンのイラストで有名なイラストレーターだ。こじんまりながら、ほっこりする一時。元々ペンギンの絵本を細々と描いていたら、JR東日本の広報の目に止まって、Suicaの…

【アニメ】ブラック★ロックシューター

ノイタミナ(フジ系列の深夜アニメ枠)で始まった、「ブラック・ロックシューター」。凄いオモロイ。何の変哲も無い、女子学生間の友情や恨み辛みを描くだけかと思いきや、登場人物の心情を表す「ワールド」の描写がかなりカッコ良い。恐らく、ストーリー自体の結…

【本】本質を見抜く力

フラッと立寄った古本屋で105円で購入。あまのじゃく、食わず嫌いで今まで養老孟司は読まなかったんだが、取敢えず対談集から手に取ってみた。表層的には、環境・食料・エネルギーに関してマスコミが展開する暴論を、様々な角度からひっくり返し、持論を展開…

【漫画】虐殺!!!ハートフルカンパニー

久々に漫☆画太郎読んだ。全く期待を裏切らない、下品さ、モラルの無さ、下劣さ。ヒトから理性を取っ払うと、こんな感じなんだろうなぁという凄い(酷い)内容。ただ、心の奥底で「そうかもなぁ」と思ってしまうのは何故だろう。 虐殺!!! ハートフルカンパニ…

【本】理不尽な給料ーなぜサラリーマンは優秀でも公務員より安月給なのか?

職業、職種、男女、年齢による給与格差・フリンジ格差についてデータをもとに記した本。既に周知の事実が割と多いが、公務員をいっしょくたにくくってしまうことの危うさ(キャリア官僚や教職者は相対的に薄給、用務員などを削減対象とすべき)、国家的に女…

【本】タイムトラベル(雑誌ニュートン)

いつぞやのニュートリノの騒ぎ(光より速い)のとき、いまいち原理を理解出来ず、普段滅多に手に取らない類の雑誌を手に取った。かなり簡単に説明してくれている様なのだが、やはりいきなり物理学はハードルが高い。何遍も読み返さないと頭に入ってこない。だ…

【雑記】ドリームキラー(武智幸徳)

「ドリームキラー」の話。我々ビジネスの世界でも大いにある話で、大変興味深い。==================================アナザービュー(日経新聞2012/01/27、武智幸徳) アスリートのメンタルサポートに詳しい福島大の白石豊教授は、選手やチームのレベルアップの…

【雑記】豊田泰光氏コラム「野球の味わい方、寂しき日米差」

豊田泰光のコラム。至極尤もだと思う。スポーツ中継に限らず、日本のTV報道はかなり稚拙になったと感じる。でもそれは、視聴者が稚拙になったことと裏返し。個々人の地道な知的レベルの向上が、衆愚からの脱却につながるのだと思う。=======================…

【本】采配

どこの野球チームのファンであれ、落合博満の実力は客観的に凄いと思う、選手(三冠王3回)としても監督(8年間で全シーズン3位以上)としても。何より、一人の人間としてブレない軸を持っている。本の内容は、監督論というよりも何を自分の新年・判断の拠り…

【漫画】わんわん明治維新

「攻殻機動隊」「スカイクロラ」などのアニメ映画監督の押井守原作のパロディマンガ。幕末の登場人物が皆イヌなのだが、なんかみんな似てる。ペリー、武市半平太、坂本龍馬、勝海舟、西郷隆盛、伊藤博文、土方歳三について、マンガと解説で描いているのだが、こ…

【本】TPP亡国論のウソ(日経ビジネス)

TPP亡国論のあと、昨年暮れに出た日経ビジネス「TPP亡国論のウソ」を読む。実態を客観的に判断したかったので。多少、恣意的な論調はあるが(そもそも日経がTPP推進論調なので気を付けねばいかん)、数的根拠も客観的だし、加入後の市場予測も別に楽観的な印象は…

【本】TPP亡国論

TVにも度々登場する論客が、TPP加入反対論を展開している。日本の貿易閉鎖性のウソや、TPPが全てという展開に疑問を呈する、など数的根拠をもって説明しているのだが、途中からかなり脱線。食料問題、外交政策、防衛論にまで論が波及してとっちらかって終わ…

【本】ちぇんごく(下)

過日紹介した、マンガ「センゴク」のスピンオフ企画本の下巻。今回もなかなか濃い内容で、戦国時代における官職の実態(○○守とか△△少輔とか)、苗字の種類(姓と本姓の違い)など、ガッコの日本史では教えてくれないことばかりで面白かった。 ちぇんごく(下) (KCデ…

【雑記】ONE PIECEフィギュア (バロックワークス)

バロックワークス☆麦わら一味との戦闘がバタついてて(特にNo.4・Ms.Merry Xmasのくだり)、愉しかったのを思い出した。

【漫画】フリーザ様に学ぶフリーター問題

fxhikakublog.com面白い☆が、素直に笑えぬ・・・日本のベンチャー精神が仕組み的に萎えざるを得ないような気がして。

【漫画】昭和元禄落語心中(1)

テーマが落語だったんで、手に取って読み始めた。2巻まで出ているようだ。女性コミック、生まれて初めて読んだが、クセの無いタッチなのであまり気にせず読むことが出来た。弟子を採らないポリシーの堅物落語家が、ムショあがりの若者を初弟子に採るところか…

【本】ちぇんごく(上)

戦国マンガ「センゴク」のスピンオフ企画本。マンガ主体ではなく、戦国時代の考察本になっている。戦国時代における一般常識を紐解く一方で、日本中世史を専門とする歴史学者本郷和人による新たな考察を加えており、興味深い。当時の人が何を教科書として学ん…

【雑記】ONE PIECEフィギュア(アラバスタ編)

アラバスタ編のキャスト。話として全般好きなのだが、特にペルの最期は読んでいて泣けた。

【漫画】水木しげるの連合艦隊

水木しげるの初期の戦争描写作品を纏めたもの。6編のうち5編は、今の画風とは異なるデッサン調…マンガとしては正直あまり・・・。6つ目の「敗走記」は1970年に書かれたもので、画風もゲゲゲ調で読み易い。描写もリアルで、水木しげるが南太平洋ニューブリテン…

【本】なぜ勉強するのか?

好きな作家の1人である、鈴木光司のエッセイ本。文頭は、子供や若い世代の疑問「なぜ勉強しなきゃいけないのか?」への持論を展開するが、話題はもっと広く深くなっていく。論理的思考の重要性、父性の重要性、日本人論、などについて論じており、学界の専門家…

【催し】志の輔らくごinパルコ (立川志の輔)

新年の笑い始めってことで、「志の輔らくご@渋谷PARCO」に行ってきた。19時~21時半で、噺が3本。創作2本と古典1本。PARCOで古典落語をやのは珍しいんだそうだ。演目は立川談志、立川志の輔の定番(かな?)の「紺屋高尾」。良かった。やはり、人情ものは心に響く…