2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧
著者が生来の学者でないこと、モノ書きを左程沢山していないことから、ちょとクセのある文章だが、独特の着眼で書かれていて興味深かった。時事ネタを書いた1章、3章ははっきり言って論拠に乏しい自説の展開でちょっと納得性が無いのだが、2章は著者の強…
最近巷で聞く「イクメン」なる言葉に違和感を感じていたので、この本の内容はスッと入ってきた。こんな時勢だからこそ敢えて言いたいが、愛情を言動で示すのが母性、背中で見せるのが父性だと思う。本書は、所謂そんなに献身的に育児をしない、月並みな父親の…
ちょっと前は子供向け、今は芸能人向けに、分かり易く経済・政治を説明している、池上彰の本。小説界では専ら市民権を得ている「ライトノベル」だが、この本は差し詰め3.11後の日本の周辺環境を平易に説明する、ビジネス書の「ライトノベル」といった感じ。書い…
二宮清純のエッセイ。プロ野球に関する圧倒的な知見、生の声、データをもとに、著者の考えるプロ野球の在り方、名選手の条件、ある特定選手の日頃見えない努力などを事細かに書いている。困った時は客観的情報に基づいて判断する、自己分析に基づいて自分の…
学術的なアプローチではなく、著者があらゆる年代・職位の人と接触した経験から体系的に纏めているので、読み易い。 世代を紋切的に分類してしまうマスコミにより年代間に相互不信が生まれた経緯、昨今のゲーム化傾向の強いシューカツの実情など、過去から現…
「しかいもんじょ」と読む。死海近くの洞窟から出てきた巻物なので、そう呼ばれている。2000年前の出来事が精緻に書かれていることから、考古学、歴史学、宗教学の中で大変な注目を浴びている。紀元1世紀といえば、正にキリスト教発祥時期であり、イエス・キリ…
最近、妙な共通項から注目し始めたアーティスト。菅野よう子。作曲家、音楽プロデューサーなのだが、とにかく私が「これ、誰の作曲だろう」と思うところに出てくる。映画では、「紅の豚」。→シャンソン調ゲームでは、「信長の野望」、「三國志」。→大河ドラマ調同じ…
市川出身のさかざきちはるの展示に行ってきた。チーバくん、カクカクシカジカ、Suicaペンギンのイラストで有名なイラストレーターだ。こじんまりながら、ほっこりする一時。元々ペンギンの絵本を細々と描いていたら、JR東日本の広報の目に止まって、Suicaの…
ノイタミナ(フジ系列の深夜アニメ枠)で始まった、「ブラック・ロックシューター」。凄いオモロイ。何の変哲も無い、女子学生間の友情や恨み辛みを描くだけかと思いきや、登場人物の心情を表す「ワールド」の描写がかなりカッコ良い。恐らく、ストーリー自体の結…
フラッと立寄った古本屋で105円で購入。あまのじゃく、食わず嫌いで今まで養老孟司は読まなかったんだが、取敢えず対談集から手に取ってみた。表層的には、環境・食料・エネルギーに関してマスコミが展開する暴論を、様々な角度からひっくり返し、持論を展開…