2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「1万人、10万人の読者のためにではなく、具体的なひとりの読者のために、本を作っていきたい」という夏葉社が復刻した廃刊本。 言ってしまえば、古本屋の親父の回顧・随想を集めた本なのだが、流石に歴々の名著に精通しているとあって、その日本語の使いこ…
マンガ「僕はビートルズ」完結。全10巻。新人賞受賞作(原作)を、「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじが作画したもの。現代でビートルズのコピーバンドをやっていた4人が、ビートルズのデビュー前の東京にタイムスリップしたら・・・という設定で、物語は進む。話の結…
昭和初期の文豪、上林暁(かんばやしあかつき)の作品集。廃刊本の復刻を得意をする、夏葉社が刊行したもの。上林は、出版社勤務を経て作家に、その後、妻が精神病に、その後失明し他界、自らも脳溢血で半身不随になるという、壮絶な人生を歩んでいる。特に妻…
アニメ「未来日記」全26話が終了。原作漫画は未読だが、面白かった。「DEATH NOTE」と「LIAR GAME」の良いトコ取りな話でオリジナリティは感じなかったが、ストーリー構成に遊びが無く、愛憎とスリルがあって良かった。ヒロインの病的な愛情のワケが最後の最後で分…
筆者は、「攻殻機動隊」「イノセンス」「スカイクロラ」などのアニメーション作家の押井守。作中、独自の世界観が描写されることが多いので、本書もさぞかし特異な表現なのかと思ったが、日本・日本人のあるべき姿を筋を通して記しており、3.11以降の情動的…
キングコング西野が書いた絵本。芸人という域を大幅に超えて、絵も物語構成も「作家」である。やはり第一線に生き残っている芸人というのは、芸事に長じている人が多い。内容は絵本といいながら、子供にはちょっと理解出来ない様な感じ。というより、心が純粋…
日本を取巻くエネルギー環境(中東依存のエネルギー、東シナ油田、外洋のメタンハイドレード、など)をきっかけに、一度ちゃんと地政学なるものについて理解したいと思い、手にした本。84年刊行の本だが、内容的には全く色褪せていない。地政学の生立ち部分…
tanken.com何かの情報媒体で見聞きした。およそ100年前の中国かどこかの文献で、「100年後の世界」を予測した内容が結構あたっているという話。色々あたったが原文に辿り着けず、代わりに1901年の報知新聞が似た様な記事を連載していたのだという。携帯電話、…
原発事故以降、この手の本は数多出版されているのだが、情緒的なもの、不正確なもの、客観性に乏しいものが多く、あまり目を通さなかったのだが、その中で数少ない「真実」を伝えているレポートだと思う。インタビューや過去の報告書に基づいており、「だと…
www6.nhk.or.jp ふしぎの海のナディア、謂わずと知れた名作。デジタルリマスター版がNHKで放送。改めて原作について調べてみたら、当時としてはかなり力の入った作品だった。企画原案は宮崎駿。が、その後いったんボツとなり、宮崎はこれを展開して映画「天…
最終巻。大きなストーリーの流れを描きつつも、基本はオムニバス形式でミニストーリーを積み重ねる、という形なのだが、ミニストーリーのネタが尽きたのか、急展開で全ての謎にケリをつけて話が終わった。命の尊厳を意識するために「意図的に」国策としてラ…
ジブリ美術館に行ってきた。入場券は、完全事前購入制。が、それでも結構な混雑ぶり。ターゲット顧客層が子供および子供連れらしく、ナウシカやラピュタに色は薄く、トトロや千と千尋な感じがベースとなっている。館内は、写真・動画撮影一切禁止。後付けの…