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【本】昔日の客

「1万人、10万人の読者のためにではなく、具体的なひとりの読者のために、本を作っていきたい」という夏葉社が復刻した廃刊本。 
言ってしまえば、古本屋の親父の回顧・随想を集めた本なのだが、流石に歴々の名著に精通しているとあって、その日本語の使いこなし方が実に淡麗・颯爽・飄々としている。
ただ「笑う」と言わずに「相好を崩す」と記してみたり、余韻を残すために意図的に倒置を用いてみたり。
とかく、ビジネスマンをやっていると書く文章・読む文章が無味乾燥になりがちだが、こういう本を読むと日本語の奥深さを改めて実感することが出来る。

 

昔日の客