傳志会の後継として始まった、第1回「雲水の番」。
今後は、立川雲水と立川生志が交互に仕切って進めていくのだそうだ。
傳志会の固定メンバーであった4人、立川志の輔、談春、雲水、生志が固定ではなくなり、今回は、雲水仕切りで、他は生志、志の輔と浪曲師玉川太福の4人。
1席目「お菊の番」は、3大怪談の一つである番町皿屋敷(播州とも)を今風にいじった新作落語で、アップテンポな噺。
2席目「異議なし!」は立川志の輔の新作落語で確か2009年とか2010年くらいに筆下ろしした噺。とある板橋のマンション管理組合での理事たちのにっちもさっちもいかない議論の遣り取りを滑稽に描写。全く色あせない内容で、おおいに笑わせて貰った。
3席目は私が今一番推している浪曲師玉川太福の1席で題目は人気映画「男はつらいよ」の一片を浪曲で行うもの。独演会では15~20分かけてやるところを総尺7~8分で行ったのでやや駆け足だったが、それでも古典芸能の浪曲を現代で紐解くその手法、今回もおおいに堪能。
トリは幹事の雲水で「算段の平兵衛」、上方落語家らしく上方落語の古典の王道で締めくくった。