渋谷PARCO劇場建て直し、コロナ禍などあって、久方振りの年始｢志の輔らくご｣。
立川志の輔本人も気合が入っているのか、新作落語2席と、1-2年前から講談のような落語として始めた｢大河のへの道｣も入って、なんとも贅沢な3席。
1席目｢はんどたおる｣は特典に目が無い主婦とそれをバカにする亭主との珍問答。特典のハンドタオルを貰う為にその価格以上のものをレジ前で購入してしまう話を面白おかしく。
2席目｢ガラガラ｣は、しがない町内会の福引の1等賞の数を間違えてしまって、という市井のドタバタを垣間見るような話。
そして3席目「大河への道」は、2021年で日本全図発表から200年ということで創作された伊能忠敬とその周囲の面々の苦労を現代と江戸時代を行ったり来たりしながら語る噺で、志の輔本人の推察やイマジネーションが見事に史実と融合した作品になっている。
PARCOでの高座で恒例となっていた、映像との融合も健在で、3席のあと、空撮カメラマンの映像とサディスティックミカバンドの楽曲を組合せ、更にお開きのあとは山下達郎アカペラ曲で送り出し。
満足度の高い2022年の笑い初め。
因みにこの「大河への道」は、中井貴一、松山ケンイチ、北川景子出演で実写映画化される。5月公開、こちらも観に行ってみたい。
