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【本】マッチポンプ売りの少女 ~童話が教える本当に怖いお金のこと~

先日読んだ、「ヘッテルとフエーテル」の続編。
前回は、ただ単に世の中のオカネの仕組みを皮肉交じりで解釈した内容だったが、今回は更に毒っ気が増している。
某大手検索サイトが実は恣意的に情報を取扱っているとか、某NPOの寄付金のフザけた使途とか、支払率が異常に低い日本の生命保険とか、オカネというより世の中を多面的・批判的・客観的に見ないと貧乏くじ引いちゃうよってな内容の話が10本。
特に傑作、というかやっぱりそうだよね、というのが最終話で、国が破綻するとこうなるよっていう話。
終戦直後の1946年に実際に強行された金融政策になぞらえて、20XX年に日本が破綻し預金封鎖・新円切替が起きるという仮想。年金カット、国債利払い停止、消費税の税率大幅アップ、低所得者への優遇措置解除、預金の引出し規制、固定資産への追加課税。個人的には、このいくつかは想定して資産形成してるつもりだけど、正直、不動産への追加課税までやられるとシンドい・・・もう外貨の資産を海外で大量確保するしか道が無いってことか?
まぁ、実際んとこ、経済インパクトの微小なギリシャでさえ躍起になってEUが守るくらいだから、日本がすんなりバンザイすることは世界的に許されないだろうとも思う。でももし、米国と中国が組んで経済的に日本を食っちゃう話が付いたら(実際、本の中でもそんなトーンで書かれている)・・。
はて、この話、杞憂ととるか、近々起きるかも知れないリアルととるか。