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【本】遺書ー5人の若者が残した最期の言葉

自殺で亡くなった5人の若者について取上げ、その事象の経緯、自殺者の生立ちや周辺環境、遺族や友人へのインタビューなどをレポート形式で書いている。
感想は・・・何かこう適切な形容が見つからない。事実だけを淡々と読み込んでいくと、厳然たる事実だけが頭と心の中を反芻するだけで、なかなか良い形容が見当たらない。
自殺の直接原因・遠因となったのはいずれもいじめなのだが、誰しも自信の人生の中で、いじめやいじめっぽい事象に陥ることはある筈。ときには加害者、ときには被害者として。そのとき一歩間違っていたら、、、と思わずにはいられない。
因みに、自殺の統計を調べてみた。
 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2770.html
やはり日本は経済的・政治的に安定している国の中で図抜けてその率が高い。政情不安や低GDPの国を除くと、韓国に次いで高い。ガイコクの分析屋は日本固有の倫理観や死生観を理由に挙げているが、であれば昔から日本ではバンバン人は自殺していたのだろうか、そんなことは無いと思う。やはり、人間の尊厳に対する考え方が軽薄化したり、対人コミュニケーション(一部で緊密化しているとは思うが程々のコミュニケーションが激減したと思う)が逓減したことなどが原因なんじゃなかろうか。
「出会い」やら「絆」みたいな言葉が広告に踊る現状を見ていて、特にそう思うなぁ。