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【本】明治の巨人 岩崎弥太郎

「小説三井高利」で三井の起源について知ることが出来たので、今度は岩崎弥太郎を、と思って読んだ本。
岩崎弥太郎を書いた本は多かったのだが、兎に角大河ドラマ「竜馬伝」で描写された虚像でなはいリアルな岩崎弥太郎について書いてあるっぽい本にした。
彼の起源が武士であったので、彼は商人ではなく国士としてのスタンスを常に持っていた。腐敗した幕府や支配的・独善的な新政府に対する苛烈とも言える反骨戦略はそこから来ていたのだろう。
また私塾を転々とし学問を追求し、若いときから長崎のガイジン商人を相手にした経験から、彼は社の経営において合理的・論理的根拠に基づく戦略策定を行っている。
やはり予想通り、三菱は常にリーダー戦略を採り、社風は圧倒的トップダウンであったと描写されていた。三井はニッチャーでボトムアップ型だから、やっぱりかなり対照的な組織だと判断出来る。