三遊亭粋歌改め弁財亭和泉の高座を真打昇進後初めて観に行ってきた。
今回も彼女のライフワークになっている新作落語3席。
｢女の鞄｣は、やたらと荷物の多い女性の様子をおとなしめにからかう感じで。
｢八月下旬｣は、同じく新作落語を得意とする柳家喬太郎の作品を和泉がアレンジして披露、里帰りした父と子の話で伏線を回収しきらない独特のオチ。
｢匿名主婦只野仁子｣は、芯の通った節約・手抜き家事を行う女性の生きざまを狂気の混じったトーンで熱演、個人的にはこれが一番面白かった。
が、なんといっても今回の収穫は、中入り後に登場した浪曲師玉川太福。
元々、浪曲は"うなりやべべん"こと国本武春が好きでよく観に行っていたが彼が2015年に55歳の若さで亡くなり、とんと観に行っていなかった。
が、この玉川太福、是非また観に行きたいと思った。
世の中の本当にどうでも良い様子を名調子で唄いまくるのである。
会社の先輩と後輩が銭湯に行った際のすったもんだ、、、どうでも良いシーンを30分かけて美声で描写、｢湯船の二人｣。
クセになりそうだ。
