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【本】まくらばな (柳亭小痴楽)

ここのところ立て続けに高座を観に行く機会のあった柳亭小痴楽
あの独特の佇まい、語り口はどこから来るものなのか知りたくなり、前半生を綴ったエッセイを読んでみた。
柳亭痴楽を父に持ち、放蕩な10代を過ごし、16で桂文治に弟子入り、その後父の門下となり2009年から3代目柳亭小痴楽となり、2019年9月に真打。
書籍自体の出版は2019年11月となっており、父の死(2009年)、恩師桂歌丸の死(2018年)などに触れつつ、タイトルを落語の前置きの「枕」と通夜時の葬送花の「枕花」をかけている。
一本気で直情型なのは父譲り、それでいて年配者からは可愛がられ、後輩には慕われ。
裏表の無い性格は、真打になったあとも高座での口調に色濃く反映されている。
最近若手で見ないようなばらんめえ調の早口落語のバックグラウンドが少しわかった気がする。