2021年7月公開のアニメ映画、原作無しのオリジナルもの。
「時をかける少女」「サマーウォーズ」以降、家族愛推しだった細田守が原点回帰したかのような、エンターテインメント性全開のファンタジーx日常の世界観、おおいに堪能させてもらった。
日本の田舎で歌という自己表現を出来ずにいる主人公がヴァーチャル空間で歌姫となるが、その空間の中の問題点や現実世界で起きている事件を解決する、というストーリー。
監督・スタッフは、細田守の作品群の常連が名を連ねるほか、今作は海外メンバーも招聘、ヴァーチャル空間のキャラクターデザインに「塔の上のラプンツェル」「アナと雪の女王」メインキャラクターデザインを行ったJin Kim、音楽Ludvig Forssell(「Metal Gear Solid V: Ground Zeroes」「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」)、プロダクションデザインEric Wongなど。言われてみると、主人公のヴァーチャル空間での姿Belleはディズニープリンセスの様だし、途中、「美女と野獣」を彷彿とさせるシーンも登場する。
内容自体、個人的には「時をかける少女」「サマーウォーズ」時代の細田ワールドが復活した感じでとても好きな内容。
また、日本人が構想したアイディアをグローバルでビジュアル化、という作り方が画期的で、世界の人が楽しめる1発もの(1話長編)のアニメ映画、という作品特性的に、とても良いと思った。
あと、なんといっても、楽曲が素晴らしい。