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【本】殺人鬼フジコの衝動

「働かないアリに意義がある」を読んで虫の一見無秩序とも思える行動の究極なまでの社会性を理解したところで、今度はその真逆、一見秩序だった行動を取るヒトの反社会性について知りたいなと思って読んだ本。
ナンチャラ心理学みたいな難解な新書読むのが鬱陶しかったので、フィクション本にした。
が、描写や心のダークサイドがどうやって増幅していくかが、リアルに描かれていて、心理的嘔吐感を持たずにいられないが、ガンガン引込まれて、数時間で読んじゃった。
読書後の虚脱感やザワザワ感は、貴志祐介「黒い家」以来かも。
主人公の人格がおかしくなっていく様は、グラビアアイドル佐藤寛子がスッポンポンになって話題になった映画「ヌードの夜」に似てる。
あと、虐げられて心理孤独が増幅する過程は、「嫌われ松子」っぽい。
グッタリしたい人、是非御一読を(笑)。