JAPAN IP STUDIO

Share the love of Japanese IPs (Manga/Anime/Game/Novel/Event)

【本】石田禮助の生涯 「粗にして野だが卑ではない」

チームドラゴン松本龍が復興相を辞して1ヶ月余り経ったが、彼の辞任時のコメント「粗にして野だが卑ではない」は元は石田禮助の言葉。
 で、ずいぶん前に読んだ『粗にして野だが卑ではない 石田禮助の生涯』を思い出した。明治~大正~昭和の三井物産を支え、78歳で国鉄総裁になった(前総裁が変死した直後)スーパーサムライ。総裁就任時は「公職とは国に奉仕すること」と月給10万の薄給しか受取らず、その後国鉄が不祥事を起こすと「金を貰うに値しない」と言って一銭受け取らず、年に1度ウィスキー1本だけ貰っていたという・・・なんという「粋」。
 リコーの三愛精神(人を愛し、国を愛し、勤めを愛す)もそうだが、やはり産業人としての器の大小は、志の高さ・視座の高さが保てるか、にあると思う。