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2022年2月公開のアニメ映画。
高校生の男の子3人のひと夏の思い出を描いた作品で、監督・脚本が劇場版｢ノーゲーム・ノーライフ｣、TVアニメ｢宇宙よりも遠い場所｣のいしづかあつこということで、おおいに期待して鑑賞してきた。
男の子3人の冒険譚は映画｢スタンドバイミー｣を彷彿とさせ、それでいて日本人独特の引っ込み思案なキャラクター設定はちゃんと邦画を観ている感覚で観ることが出来る。
幼馴染の2人がチームを立ち上げた経緯、そのあと1人男の子が合流したいきさつ、途中登場する女の子との爽やかな遣り取り等が、あまり描かれなかったのは少々残念だが、アニメ映画という長編1話完結という制約上贅沢は言えないところ。
劇場版｢ノーゲーム・ノーライフ｣はTVシリーズからの流れ、｢宇宙よりも遠い場所｣はTVシリーズで総尺4時間あまりを使ってじっくり描けるのに対し、原作無しのオリジナルアニメ映画の約100分くらいで登場人物の背景や心情描写を全て描き切ることの難しさよ、というのが率直な感想。反面、森の探検シーンのハイテンポ、疾走感のあるBGMと主題歌(Alexandros：Rock The World)は観ていて全く中だるみすることが無かった。
唯一無二の声の花江夏樹、色々な声に化けることの出来る村瀬歩・梶裕貴・花澤香菜との相性も抜群で、最後に流れる主題歌(Alexandros：Rock The World)が兎に角素晴らしかった。
制作マッドハウス(｢BLACK LAGOON｣)、監督/脚本いしづかあつこ(宇宙よりも遠い場所：監督)、キャラクターデザイン吉松孝博(オーバーロード：キャラクターデザイン・総作画監督)、声優花江夏樹(鬼滅の刃：竈門炭治郎)、梶裕貴(進撃の巨人：エレン・イェーガー)、村瀬歩(ブラッククローバー：ラック・ボルティア)、花澤香菜(化物語：千石撫子)ら。
