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【本】不揃いの木を組む

宮大工の棟梁のインタビューを纏めたもの。
彼の設立した大工集団の会社「鵤(いかるが)工舎」での体験を通じて、人材育成とは何なのか、持論を展開する。
「親方と弟子双方の忍耐があるから思いやりや気づきが生まれる」、「痛いところに触らないと一番最低が平均点になる」、「バカ丁寧は丁寧ではない、手垢のついた仕事は汚いだけ」など、昨今のコミュニティや企業体が抱える実情をズバリ言い当てるようなコメントが多く見られ、とても考えさせられる。
中でも「不揃いが総持ちで支え合う」というフレーズが印象に残った。寺社建築も人の集団も、不揃いの1本1本が支え合って成立している、の意。