古本屋で見つけて手に取った本。
刊行は2005年だが、内容的には全く色褪せていない。
私個人は、最早日本は政治から変革を起こすのは困難で産業から変えていくしか無いのでは、と思い始めているのだが、この著者の石破茂は私が「国士」と思っている政治家の数少ない一人であり、いずれ日本の宰相になって欲しいと願っている。
志は高く、さりとて奢らず。地道な勉強と、現場から得る肌感覚による説得力ある考え。一般国民に分かり難い政治、国防について平易に説明出来る能力・感性。
「政治家、官僚、マスコミは最低限の知識を」、「現実的な防衛を知るほど、骨太な平和主義が必要になる」、「民主国家は国民みんながすごく努力しないと成り立たないことを意識して欲しい」など、至極全うなことを冷静に語っており、共感出来る。