2022年2月公開の映画。
作品は、謂わずと知れたアガサ・クリスティ原作推理小説の実写映画化で、ポワロ扮するケネス・ブラナーが主演を務めるシリーズとしては、2017年公開の｢オリエント急行殺人事件｣に続いて第2作目。
前回の1作目の雰囲気で、今後、このキャストで暫く連作していていくのだろうな、その場合はどういう順番で制作されるのだろうな、と色々想像していた。
アガサ・クリスティの｢エルキュール・ポワロ｣シリーズは、1920～1975年、33の長編と50以上の短中編にて描かれていて、ネタには事欠かない。
｢オリエント急行殺人事件｣と同等の人気・知名度ならば次は｢ABC殺人事件｣とかかなと思っていたが、｢ナイル殺人事件｣だった。
1920年代～30年代の世界を圧倒的なビジュアルで描くという点では今作も正にそうで、今作ではタイトルが示す通り北アフリカの様子、プライベートクルーズの様子などが秀麗に描写されている。一部のシーンを除き、どこまでがリアル撮影で、どこまでがVFX・CGなのか、素人目には分からないクオリティ。
前半の優美な展開と後半のスピード感は相変わらず、癖のある登場人物たちは最後まで真犯人の絞り込みを遮るのに十分で、全く中だるみ無し。
さて、第3作目は何になるのだろうか、今から楽しみだ。
