2021年年末、話題のこちらを鑑賞。
少年ジャンプ漫画原作｢呪術廻戦｣の劇場版作品で、連載作品の前に書かれた読み切り作品のアニメ化。
作品内容に就いては改めて説明の必要は無いかも知れないが、現代における呪術師と怪異との戦いを描く作品で、ストーリーの重厚さと数々の魅力的なキャラクターによって、少年、男性の既存ファン層の枠を超え、一種、社会現象になるような盛り上がりを見せている。
鑑賞当日も、私の周りにかなりの数、成人女性の姿があった。過去、少年ジャンプ作品のアニメ映画鑑賞でこの様なシーンはおおよそ思い浮かばないので驚いた。
本作は、連載漫画および同TVアニメシリーズの前日譚にあたり、連載作品の開始時期の約1年前の事件を描いている。
TVシリーズで主人公の虎杖悠仁らは登場せず、東京呪術高等専門学校2期生の面々が1年生として登場。
彼らの同級生である乙骨優太(声：緒方恵美)が主人公で事故死し怪異となった恋人祈本里香(声：花澤香菜)を操って怪異による大襲撃｢百鬼夜行｣に立ち向かう。
怪異とは何なのか、どの様に相対するのか正なのかが、本作よりも丁寧に描写されており、それが乙骨優太と祈本里香の関係性、高専生の過去のいきさつ、同門であったのに別の道を歩む五条悟(高専先生)と夏油傑(百鬼夜行主犯)の対比、などで非常に分かり易く描かれている。
加えて、声優の演技は無論のこと、制作会社MAPPAによる2次元タッチの3D映像による迫力ある戦闘シーンと、それを盛り上げるトップアーティストによる楽曲、最初から最後まで非常に見応えある内容になっていた。
複数回鑑賞する人が続出しているというが、気持ち、分かる気がする。
