2021年4月開始の新アニメ。
梶原一騎原作、ちばてつや作画のレジェンド漫画「あしたのジョー」の連作開始年から50年という節目の2018年に生まれたスピンオフアニメ作品で、これが第2期ということになる。
今よりも貧富の差が激しい近未来の米州を舞台に、機械で補強した装具をつけて戦う地下ボクサーの活躍を描くのだが、この第2期は栄光を手にした主人公が心身を煩い葛藤するところから話が始まっており、数話はかなり暗澹としたトーンで進む。全体的に、スラムシーンは有色人種中心のコミュニティとして描かれており、現代社会の一端をオマージュしたような世界観だ。
制作トムス・エンタテインメント、監督森山洋、声優細谷佳正(「この世界の片隅に」「心が叫びたがってるんだ」)、斎藤志郎(「キングダム」「アンゴルモア 元寇合戦記」)などは変更無し。
今期も、世界観、画のタッチ、人間模様など、かなり昔懐かしいテイストに仕上がっており、どこか昭和の実写映画を観ているかの如く錯覚を覚える。