府知事から市長に鞍替えした橋下徹がいったい何をしたいのか、漸く分かった。
そして、彼の挑戦が現行の制度ならびに現行の衆愚の中で如何に困難かも理解出来た。
要するに、明治維新さながらの変革が今求められているのに、がんじがらめの制度・目先で判断する有権者の前で実に実現しにくくなっており、橋下がそれに果敢に挑んでいるということがよく分かる。明治維新(もしくは大戦後)殆ど変化していない国の括りや決めごとについては、政権が変わろうと政策論は出てもそのシステムにまではメスが入ったことは無かった。これを変えることこそが維新であり、それを大阪からやっていこうということ。堺屋がやたら支援的なのはよう分からんが、確かに共感出来る。
政治家は方向性を示す、判断する。官僚は制度化する、実行する。この整理も非常に納得できる。この「政治家」を「上長」、「官僚」を「現場」に変えるとソックリそのまま会社のあるべき姿になる。即ち、「上長は方向性を示す、判断する。現場は制度化する、実行する」。国の舵取りも会社の舵取りも一緒だなと思った。