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【催し】ミュージカル『オリバー!』

楽しみにしていたミュージカル「オリバー!」の観劇。
こちらは、ディケンズの同名小説を原型として、1960年にミュージカル化、1968年に実写映画化された名高いタイトルで、1960年版ミュージカルをキャメロン・マッキントッシュ(「オペラ座の怪人」「レ・ミゼラブル」「メリー・ポピンズ」)が1977年に演出し直し、今回は同氏が更にこれを演出し直した2021年版、ということで、おおいに期待していた。

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ビクトリア期の英国において身分や貧富の差が激しかったころの話、救貧院の孤児オリバーが貧困や差別に屈せず、仲間や家族を得ていく、という物語。
長丁場ゆえWキャストが多く、私が特に観たいと思っていた、市村正親濱田めぐみ小浦一優(芋洗坂係長)の組合せの回を選んで観劇。
レジェンド市村、ベテラン濱田の演技・歌唱が素晴らしかったのは言うまでも無いのだが、それに匹敵するくらい感激させられたのは、子役2人の演技と、セット・衣装。
主役のオリバーを務めるエバンズ隼仁(10歳)は透き通るような声を、その親友ドジャー演じる川口調(13歳)は抜群の演技・ダンス・歌唱を披露。
セットは、階段や建物が右⇔左、手前⇔奥と動き、狭い舞台の上の演劇でないかの様な錯覚を覚える。
衣装は、貴族、役人、労働者、物乞いのそれぞれ男女の衣装が実に細かく演出されていて、目を奪う。
インターミッションを入れた約3時間、あっという間の素敵なひとときだった。

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(本公演は、カーテンコールのみ、写真撮影OKという粋な計らい)