ワハハ本舗の女性演者さん5名をメインに据えたオムニバス2作品の舞台。
星川桂、矢原加奈子、雨宮あさひ、鈴木千琴、石原奈津美の5名がほぼ舞台セット・BGM無しで特異なシチュエーションに我々オーディエンスを誘う。
｢黒い五人の女｣は、脚本美智留(｢ごくせん｣｢1リットルの涙｣などのTV作品脚本)によるストーリーで市村崑｢黒い10人の女｣のオマージュ。5人の女性がそれぞれ恨みに持つ人を代理殺人したらどうかというサスペンスものだが後半思わぬハッピーエンドが待ち受けている。
｢防波堤の5人の女｣は、ワハハ主宰と演者たちで書いたもので、ひょんな縁から繋がった釣りを楽しむ4人の女性友達とそこにふらっと現れた1人の女性がまた縁で結ばれる、というこれまたほっこりする話。
映画音楽・J-POP音楽などを駆使するBGMありきの伝統的ワハハ本舗の演出も良いが、小さな箱で最小限のセット、最小限の音響で観る作品も良いな、と思った。
