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【映画】東京2020オリンピック SIDE:B

2022年6月公開の映画。
タイトルが示す通り、過日の東京五輪の公式記録映画であり、異なる視点から描写し、A面・B面というサブタイトルが付されている。
極めて異例な環境下で皆がどうオリンピック大会を位置付け取り組んでいったかについて、このside Bでは主に委員会、運営者、施設関係者、選手の指導者の視点で描かれている。
side Aが選手視点で対比的に分かり易く描かれていたのに対し、このside Bは一切の対比軸が無く、同じ監督による作品なのかと思いたくなる程の2面性を感じる(勿論、同列の作品なので画のタッチなどは同じだが)。
世界が初めて体験したコロナ禍で、過去事例との比較検討など出来ない環境下、刻一刻と迫るタイムリミットの中で関係各者が決断を迫られる様子が淡々と、たがしかし切実に描かれている。
不確実な事実に基づく明確な判断。
開催するのかしないのか。観客を入れるのか入れないのか。開会式には文化的要素を入れるのか広告的要素を入れるのか。規制下で如何に選手たちを指導しモチベーション管理するのか。働き手やボランティアが集まらない中でどう選手村を運営するのか。外野の代案無き反対にどこまで対応するのか。
バッハ、森、橋本らに対する印象が少し変わる。
ネガティブな方向に画一的だった当時の情報に自分も意図せず流されていたのかな、と自覚させられる。
side BもA同様、なかなかに見応えがある。

tokyo2020-officialfilm.jp