2022年3月公開のアニメ映画。
漫画原作のアニメ化で、原作全5巻を約100分の映像で表現している。
グライダー飛行に青春をかける大学航空部を描いた作品で、タイトルの｢ブルーサーマル｣は、｢雲一つ無い青天で、肉眼で見ることに出来ない上昇気流｣を指す。
物語は、ひょんなことから航空部に入部した女子大生が、その才能を活かし見事ブルーサーマルを捉えて活躍する様子を丁寧に描く。
大学の名前こそ実存しないが、舞台となるグライダーの滑空場は、グライダー乗りの聖地である埼玉県熊谷市の妻沼グライダー滑空場が実際に登場し、熊谷市の様子や景色なども丁寧に再現されている。またスポンサーには、空や海の物流を行う清水市拠点の物流会社鈴与も加わっている。
チームワークの難しさや、男女、家族、先輩後輩の葛藤などを描いており、またグライダーのセッティングや飛行のシーンでは、素人にも分かる様に描かれていて、観ていて飽きない。
登場人物の心の移ろいがやや駆け足で描かれた印象があるが、100分の中での表現としては致し方無いところか。
大々的なプロモーションも無く、公開館・期間も限定的で、危うく見逃すところだった。全くのノーマークだったが、観て良かったと思える良作。
制作テレコム・アニメーションフィルム(｢ルパン三世 カリオストロの城｣)、監督/脚本橘正紀(プリンセス・プリンシパル ：監督)、主人公はモデル/タレントの堀田真由、他声優は島﨑信長(バキ：範馬刃牙)、榎木淳弥(呪術廻戦：虎杖悠仁)、小松未可子(EDENS ZERO：レベッカ・ブルーガーデン)、小野大輔(ジョジョの奇妙な冒険：空条承太郎)、白石晴香(ゴールデンカムイ：アシㇼパ)、大地葉(プリンセス・プリンシパル：ドロシー)、村瀬歩(ブラッククローバー：ラック・ボルティア)、古川慎(ワンパンマン：サイタマ)、高橋李依(この素晴らしい世界に祝福を！：めぐみん)、八代拓(｢KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-｣：十王院カケル)、河西健吾(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ：三日月・オーガス)ら。
www.youtube.com© 2022「ブルーサーマル」製作委員会
