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【催し】立川志の輔独演会 (エポックなかはら)

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立川志の輔独演会。
昨年9月開催予定のものが約半年延期の末、漸く実現したもの。
独演会、といいつつ、志の輔8番弟子、7番弟子が前座2席行い、中入り明けは出囃子を弾く松永鉄九郎が三味線を披露、志の輔本人含め4名の演者が出て来るという構成になっていた。
志の輔当人はと言うと、毒気の無い使い古しの枕(本編前の掴みの雑談)でスタートしたのでおや?と思ったのだが、春にちなんだ笑えてホッコリする噺を2席。
こういうご時世だから、この空間だけはあたたかく笑って頂戴、というテーゼだったのかも知れない、まるい感じの枕も含め。
「たけのこ」は初めて聞いたが、古典落語の一つ。垣根をくぐって出てきたたけのこを取った隣家の武士が何とか体面を保ったまま偏屈な竹林の主に一言もの申したいがどうしたものか、というコントの様なアップテンポな滑稽もの。
「百年目」は久々に聞いたが、これも古典落語。商家の番頭まで昇り詰めた堅物で厳格な人物の意外な一面が花見の場で旦那にバレてしまうが、事後、旦那と番頭の水要らずの会話で一見落着、という人情噺。
ささくれだった時節の笑いの価値を再実感。