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【映画】ドライブマイカー

謂わずと知れた、村上春樹現原作、カンヌ4冠の実写映画。
何かと話題だったので、原作の短編を読んだうえで、鑑賞。
読書は元々大好きなのだが、苦手な書き手の1人がこの村上春樹
独特のポエティックな言い回しが何百ページも続くのがどうも。。。でもこの原作は数十ページなので、すっと読めた。
結構、原作の原型をとどめないほど別物の物語になっており驚いた。
漫画やライトノベルをアニメーション化するときにこんなに中身をいじったら、作者や原作ファンは怒ってしまうだろうに、と思いながら179分の長編映画に見入る。
映画独特のわざとらしい台詞回しも序盤で慣れてきて、感情を押し殺すことに慣れてしまった主人公と、感情が表出しない女の子の淡々とした遣り取りが続く。全編を通じて主人公の主宰・主演する多言語演劇(日本語、外国語、手話の演者が同じ演劇を演じる形式)を引き合いに出しながら、ずっと「伝えないと伝わらない」と「伝えなくても伝わる」の葛藤が描写されてる。
思ったのなら言っちゃいなよ!っていうお国柄の人たちにこの作品が如何程理解されたかは分からないが、このメンド臭い日本人らしさは、ふむふむと思いながら観てしまった。
因みにとってつけたような(印象を受けた)ラストシーンは何だったのだろうか。。。謎。
あと、性的描写がところどころにあるのにPG12という日本のおおらかさにビックリ。付合いたてのカップルや家族で観に行ったらビックリしちゃうと思う。笑

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