たまたま装丁がかわいかったんで、手に取って読んでみた。
よく見たら、2004年の刷り直しだった。
日々のストレスへの対応、コミュニケーション能力の養い方、などのび太の日々の生活を参照しながら、如何に対処すべきか書かれている。
興味深いのは、表層的に描かれているのび太ではなく、彼の人間性について数々のエピソードを通じて分析を試み、それを我々ビジネスパーソンへのアドバイスに展開している点。
例えば、行動力・推進力。彼は必ず1話の中で、問題提起→打開方法模索(これは往々にしてコンサルであるドラえもんがやってるが)→実践→失敗/成功、というPDCAを行っている。
例えば、ビジョン提示力。彼は必ず明確に｢こうしたい｣という目標を掲げ、それを頑なに実現しようとする。それは短期的なビジョンであるときもあれば、遠大なテーマであったりする。
例えば、巻込み力。彼はドン臭かったりするが、決して昨今の若者について問題視されている三無主義(無気力・無関心・無責任)者ではない。その姿勢が、友達を巻込み、大きな問題解決へと繋がっていく。
例えば、利他精神。我欲に走り過ぎないマインドが、敵を味方につける、味方の信頼を勝取るという好循環に繋がる。
多少、無理筋な論理展開もあるが、カリスマ型でないリーダーシップとして、参考にはなる。
